私自身も主婦ですから、基本的に女性の目線で掃除がしやすい家、収納が多い家を提案しています。奥さまからのご要望として最近多いのが、収納面とキッチンの充実ですね。

収納については、家族構成をよく考えて検討することが必要ですね。例えば、お子さまが大きくなると洋服の量も増えますし、子供部屋にある収納の量は最低でも畳一畳分確保して、それ以外に共有できる納戸を設けるとか。また、普段すぐに使うものをしまっておく収納をリビングに設けることも大事ですね。

壁のクロスについても、少しでもイメージが湧くような提案をさせて頂いて、一からお客さまに選んでいただく負担をかけさせない、家づくりを楽しんでもらうことを心掛けています。お客さまは一般にイメージが具体的に湧かないケースが意外と多いのです。ですので、より具体的なイメージをご提案することで、より高いご満足をお届けしたいですよね。

今、一番お勧めしているのは、シンクがステンレスではなく人工大理石でできているキッチンです。つなぎ目がないので洗いやすくて汚れにくく、家事の負担を軽くするものですから、毎日使うものですし、こういったものには優先的にコストをかけてもいいのかなと思います。

最近、基本的なお客さまの要望をもとに、こちらでイメージを展開して、玄関脇の収納を作ったのです。そうしたら完成後にお客さまから、「もっと簡単なものだと思っていました。」と感激していただきました。そのように、お客さまの予想以上のものを提供できたときは、私としても嬉しいですね。

私のような女性のスタッフが打ち合わせで対応することで、完成した後にお客さまから、「使いやすい」、「掃除しやすい」と言われることが多いです。お客さまも安心してキッチンなど家事スペースについての打ち合わせができるようですよね。 例えば、キッチンの高さひとつ間違うと、奥さまの家事に大きな負担をかけてしまいます。常に女性の視点で細かな点もアドバイスして差し上げたいですね。

2007年4月6日 / 中村　真利・談